NASへの接続は様々な方法がありますが、私が所属している会社ではVBScriptをスタートアップに配置し、ネットワークドライブのマウントをしています。
退職者等の社員の入れ替えでローカルアカウントの名前の変更(ユーザ名と名前)をして、極力引き継ぎには影響が出ないような方法で対応をしていましたが、一部PCにて、ネットワークドライブがマウントされているのに、PCにネットワークドライブが表示されない問題が起きました。
色々調べて対応してみた備忘録をまとめておきます。
レジストリに【EnableLinkedConnections】のレジストリキーを追加する。
一番最初に出てきた方法がこちらでした。
レジストリエディタを立ち上げて、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System」のディレクトリに行き、「DWORD(32ビット値)」で「1」を追加する方法です。
大体のマウントをこれで解消できるらしいですが、改善されませんでした。
Windowsの資格情報の削除
基本的にNAS等のSMBサーバはPCのユーザ名、パスワードをNASに登録しておけば自動的に接続ができ、基本的に資格情報は入れなくてもいいと思いますが、一応削除しておきました。
【コントロールパネル】→【資格情報マネージャー】→【Windows 資格情報】にて
ネットワークドライブでマウントしているIPアドレスを探し削除します。
これをやっても改善されませんでした。
ユーザーフォルダ名の変更
ローカルユーザーのアカウント名を変更しただけだと、ユーザーディレクトリのフォルダ名が変更されないので、もしかしてこれが悪さしているのか?と思ったのですが、直しておきました。
ユーザーディレクトリの変更を行うと、ソフトウェアによってはエラーが発生する場合がありますのでご注意ください。特にクラウド同期系のソフトウェアについてはエラーが出たことを確認しました。
- 【コンピュータの管理】からAdministratorアカウントを有効化し、Administratorでログインします。
- Administratorでユーザーフォルダまで行き、名前をユーザ名と合わせます。
- レジストリエディタで「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」まで行き、フォルダがたくさんありますが「ProfileImagePath」で前のユーザーアカウントの名前になっているものを探し、ディレクトリを変更します。
- 元のアカウントにログインができたらしっかり設定されていることになります。
- Administratorのアカウントを無効化します。※運用上有効化している場合はそのままでいいと思います。
ここまでやっても改善されませんでしたので、最後の手段を取りました。
「DISM」と「sfc /scannow」の実行
こちらもかなり定番なやり方で
管理者権限のコマンドプロンプトにて、「DISM /Online /Cleanup-image /Restorehealth」を実行し、「sfc /scannow」を実行する方法です。
これをやったところ「復元が完了しました」と表示されたので「もしかして?」と思いましたが、再起動したら無事マウントされました。
しかしながら、疑問が残ります。この現象が出た一番最初に「DISM」と「sfc /scannow」をやって「何も問題ないぜ!」と言わんばかりの結果が返ってきて改善されずずっと悩んでいました。
恐らくですが、ユーザーフォルダのディレクトリを変更したところで、DISM上で何らかのイメージデータのエラーを検知し、修正したのではないのかなと考えます。
まとめ
今回わかったことに関してですが、「DISM」や「sfc /scannow」は、色々試してみて最終的にやるほうが一番いいのではないのかなと思いました。
レジストリエディタの操作を間違えると、Windowsが起動しなくなる事がある割と危険な行為なので自己責任で慎重に行ってください。
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